2020/7/28

さむい、、、

電気と冷房がつけっぱなし。

スマホを観ると午前4時。

何か夢を観ていたがあまり覚えていない。

 

身体がとてもだるい。

Twitterをおもむろに確認しながら

部屋の電気を消すとそのまま目を瞑った。

 

午前6時半 仕事に行く準備をするため起床

シャワーを浴び、支度をして職場へ向かった。

 

職場に着くとシルバー人材センターのトラさんがパートのおばさんに話しかけていた。

「はひごいるか~??」

「え、は?いりません。」

パートのおばさんはドン引きしていた。

トラさんは両手で長さ1mほどの梯子持つと

それをぱーとのおばさんに譲ろうとしいた。

 

「お、おひゃよう~はひごいるか~?」

「おはよ~!いやいやこんな朝っぱらから梯子いらねえから!」

どーでもいい何のひねりもない返しをしてしまった。

そもそも朝っぱらと限定したのも意味が分からない。

自分自身の大喜利的背筋の無さにむなしくなる。

トラさんはケケケケ!と笑っていた。

いつも通り真っ黄色でガタガタが前歯だ。

 

出勤するとやはり特にやることがない。

せどりのオンラインサイトは人生逃げ切りサロンをのぞいり

この日記の続きを書いたりして午前中の時間をつぶした。

 

午前11時40分 

「昼飯行くか」

利根君からラインが来た。

別にどっちでもよかったが、どっちでもよかったので「いいよ」と返した。

「時間と場所はそっちできめてくれ」

利根君は主体性がないのでちょっと腹立たしい。

一見そちらに合わせるよスタンスの脳死丸投げ星人。

どっちかと言えば決めたい派なので別に良いのだけれど

丸投げしてくるスタンスが気にくわない。

「今日休み?」

「休み」

利根君は本当にやることがない。休みの日は一生散歩している。

なのでこうして休みの日は昼を食べようと連絡がくる。

最近太ってきたのでブロンコビリーステーキ宮

サラダバーだけを食べたい気分だったが

調べるとメインありきのサラダバーっぽかったので諦める。

いっそのこと一番安い鳥ステーキをサラダバーにするか?

などと考えたが、それは食べすぎだし、値も張る。

昼食代は極力500円未満に抑えたい。

コスパが良いのが一番気分がいい。幸せを感じる。貧乏人的感性。

「食べたいものない」

ブロンコビリーにする?」

2通まとめてラインを送った。

これでブロンコビリーが良いと利根君が言えば、

食べすぎるのもしょうがないし、

ランチに1000円使ってしまうのもしょうがないことなのだ。

 

「味屋にしよ」

利根君は恒例のうどん屋を提案してきた。

脳死、ノータイム、もはや脊髄反射で味屋と送ってきているのが伝わってくる。

ブロンコビリーは嫌らしい。合わせるといったのに矛盾していて若干もどかしい。

味噌煮込みうどんの気分じゃなかったので他店を考える。

仕事柄、地元の事業者のところでランチを取るべきだよな、と

謎の地元愛が沸いてきたので、初稲寿司の寿司ランチに行くことにした。

 

「本日休業日」

初稲寿司は定休日だった。

しかしすでに口は寿司になっている。どうにかしなければ。

 

「ランチやってないんですよね」

洛色に電話をするが断られる。

地元に寿司屋はたくさんあるのだが

寿司屋はどれも2000円以上するところばかりだ。

リーズナブルに寿司が食える所のアテがなくなった。

さすがにランチにその値段は気が引けるし

もし行くなら利根君じゃない人と行きたい。

 

「初稲寿司やすみじゃね」

利根君からラインが来た。

電話してチェーン店の回転すしに行くことにまとまった。

 

利根君はチン毛みたいな髪をきしょくの悪い七三分けにしており

ひげがぼーぼー。歯並びガタガタ、清潔感のかけらもない。

今まで見た中で圧倒的に不潔感を漂わせていた。

 

回転すしに入るとアジとコウイカを注文する。

シャリが生ぬるくて気持ちが悪い。

 

利根君は誘ってはくるが、基本的にしゃべらない。

今日は話を聞きだす感じで会話に臨んだが

「ああ」とか「うん」とか曖昧な返事しか来ずとてもつまらない。

かといって黙って食べるのも気まずいので

自分の近況を話しながら会話を発展させていく感じにした。

「仕事続けんの?ケーブルTV?」

「まあ、今のとこは」

「へえ~、いつかやめるんだ?」

「まあ、ずっとはやらないよね、たぶん」

「それは絶対やめないやつじゃん?wずっとやってそうw」

「いややめるよ、たぶん」

利根君を主役にしても会話が広がらない。

 

「今年は行ってきた観光課の新人かわいいよ」

「ああ、知ってる」

「西村さんっていうんだけど、地元愛もすごくてw」

「へえ~番組出てもらったわこの前」

「そうなの?何の番組?」

「なんだったかな?インタビューみたいなやつ」

「インタビューしたんだ、何のインタビューだったの?」

「なんか地域の」

「へえ~、利根君が西村さんにインタビューする感じ?

そもそも利根君って出演するんだっけ?」

「なんか、俳優がきてその新人がインタビューしてた」

「え!俳優きたの??誰?有名な人?」

「うーん、詳しくは忘れた」

「忘れんなよwwあれか、仮面ライダーやってたって人?この前来てたって聞いたけど」

「ああ、多分そうだわ」

「へえ~!西村さん話すのもうまくない?生徒会長してたんだって」

「そうなんだ」

「西村さんになんで生徒会長やってたかってきいたんだけど、なんていったと思う?」

「なんだろうな」

「自分には趣味もなく毎日暇だったから生徒会長をやろうと思ったんだって」

「へえ~」

「すごくね?仮に暇だったとしてもそんなメンタルにならないくない??」

「確かにな」

「今彼氏と同棲していてこっちに彼氏ごと引っ越してくるらしいよ」

 

基本的に会話を広げてこないので一方的に話しているようで疲れる。

そもそもべつに話そうとしていないのだろうか?

だとしたらなんでランチに誘ってくるんだろう?よくわからない。

 

「西村さんとの飲み会セッティングしてくれ」

「いいよ、コロナ落ち着いたらセッティングするわ。」

「おう」

「代わりに前言ってたカメアシの子と飲み会セッティングしてよ」

「あー、多分無理」

正直、期待していないので別にどっちでもいい。

 

「番組の企画を考えてくれ」

「自分の仕事だろそれwそもそもケーブルTVなんて見てる人いるの?」

「さあ」

「俺が思うに若い奴は圧倒的に見てなくて、自分の子どもが映った番組を親みるか

お年寄りが垂れ流しで見てるだけだと思うんだよね。

「なるほどね」

「だからターゲットをそこにしたら?そこに合わせて番組つくる」

「どんな番組作ったらいい?」

「しらんがなwwそれ考える仕事だろ」

「思いつかん」

「たとえば、120年老舗の和菓子屋に突撃して菓子作ってるとこ撮影したら?

 知り合いだから全然アポとれるし、嫌って言わないと思うけど?」

「検討する。」

「あとは番組の枠を1~2個あげてチャレンジショップならぬ、

チャレンジ番組とかいって、学生に番組企画させるとか。

制作チームに入れて一緒に作るとか。」

「ふーん。」

「そしたら絶対親みるでしょww3カ月くらいで地域のいろいろな学校まわして・・・

その光景もドキュメンタリーにして・・・もしよければ学校のアポとろうか?」

「検討する。」

「今若い奴はTVより動画見てるから、そのプラットフォームで放送していけるようにするとか。若い奴に刺さる企画力がいるけど。そこなんとかしないと地域の人口減ってくから生きてけなくない?」

「なるほどね」

おそらく利根君は何もしない。

 

「地域内の有力な情報を教えてくれ」

「新しくできたしゅうらくって団子屋は取材した?」

「しらない」

「取材行ったらいいじゃんwあとはいまだと飲食店も夏メニューめっちゃやってるし

和菓子屋の夏の冷菓特集とか。」

「なるほど」

 

生産性のない会話をして店を出た。

 

その後数件事業者をまわり、事務所に戻ると、メールを返して帰宅。

 

夕食の用意とカエルの世話をして一日が終わった。

今日も何もできなかった。